かんぽ生命とは

かんぽ生命は、日本郵政の傘下にある主力事業3社のひとつです。
生命保険会社です。
かんぽ生命のモットーは「顧客から選ばれる真に日本一の保険会社を目指す」だそうです。
店舗数や扱うお金の総額だけではなく、質の高さを目指すということでしょう。

 

かんぽ生命の発表によりますと、2015年3月期の単体保有契約数は3348万件です。
総資産は84兆9119億円です。
基礎利益は5154億円。
実質純資産額は11兆5122億円で、かなりの巨額規模になります。
保険料収入は日本一です。
ちなみに2位は第一生命、3位は日本生命です。
かなり大きな会社なのです。
昨今、日本生命が三井生命を買収したので、2位の第一生命を抜いてかんぽ生命に肉薄しています。
かんぽ生命もうかうかしていられません。

 

保険会社の経営を測る指標の1つにソルベンシー・マージン比率というものがあります。
保険金の支払余力を表しています。
支払余力というのは、大災害が起こった時の、保険金の支払い能力の事です。
大災害以外にも景気低迷などのまさかの事態に備えたものです。
まさかの事態というのは何十年という長いスパンを考えれば、世の中に必ず起こる事ですから、保険会社は支払い余力を多めに取っておかないと倒産してしまいます。
ですから、この支払い余力の大きさが、保険会社の健全性を表す指標の一つとして使われているのです。
それがソルベンシー・マージン比率です。
近年起こったまさかの事態は例えば、東日本大震災、リーマンショック、タイの洪水などがありますね。

 

かんぽ生命のソルベンシー・マージン比率は1641.4%で、これは続く富国生命の1,169.3%よりも高い値となっています。
安定した保険会社と言えます。


かんぽ生命の経営基盤

2014年のデータですが、2014年の10−12月四半期の純利益は、737億円で、前年同期比323億円増です。
店舗数の多さ(全国24,000以上)という強みがあります。
公的機関という安心感を顧客に与えているという理由もあるかもしれません。
(正確には元公的機関ですね。民営化したので。)

 

かんぽ生命の一つ問題点があると言えば、成長性です。
実は郵政の企業は新規事業を始めるために、政府の許可が必要なのです。
そこが大きく他の民間企業と違う点です。
なぜなら大株主は国だからです。
大株主がダメと言えばダメになってしまうからです。
したがって、新規事業が展開しにくいというマイナス面があります。
許可が下りても、スピード感が遅いというマイナスです。

 

新規事業が展開しにくいと、なぜマイナスなのか。
それは成長性が鈍くなるからです。
成長性が鈍いとなぜ問題なのか。
それは株価が上がりにくいところに結びつくからです。
株価というのは、半年から1年後の企業経営を占って先行して値がついていきます。
つまり、成長性が鈍い企業は、株価が上がりにくいという側面があるのです。

 

唯一、かんぽ生命が民間の他の生命保険会社より劣るのは、この新規事業展開に許可が必要なことによる成長性の鈍さです。
これを市場がどう判断するか、です。
ちなみに、かんぽ生命だけでなくゆうちょ銀行も、新規事業には国の許可が必要です。